ヴァニラ画報

ヴァニラ画廊 展示やイベント、物販情報などを随時発信していきます。

猫将軍展「DUNGEON」作家インタビュー

独創的でダイナミックな美学で、昆虫、動物、女性、宝石、食物などのモチーフを元に作品を描くイラストレーター猫将軍さん。独自の世界観で国内外から注目を集める猫将軍さんに今回の個展についてお話を伺いました。 ヴァニラ画廊(以下、V.)今回関東では初…

映画トム・オブ・フィンランド

現在ユーロスペースで開催中のトーキョーノーザンライツフェスティバル 2018にて、フィンランドで制作された「トム・オブ・フィンランド」が上映中です。 非常に思うところがある作品でしたので、自分が忘れない為にも感想を記します。 主人公は1920年フィン…

高橋邑木個展「Humanimal」作家インタビュー

人間(Human)と動物(Animal)が融合した新たな生き物を表す造語、それが高橋邑木さん2回目の個展となるタイトルの「Humanimal(ヒューマニマル)」。人体と生物の境界線が曖昧な新たなる世界を、高橋さんは陶磁器で制作します。 「日常に寄り添うアートを創…

Ciou展「Cosmic Fantasy」

現在ヴァニラ画廊では、フランスの作家CIOUの個展を開催中です。 展覧会開催にあたり、来日したCIOUさんに制作のお話を伺いました。 ヴァニラ画廊(以下V) 今回の展覧会で展示してある作品は、前回初めて来日した際に、色々とインスパイアを受けて制作したも…

ダニエル・ジョンストン展 「HI,HOW ARE YOU?」

人は何かを忘却する事で、内的世界と折り合いをつけ大人になっていく。 全てを忘れなかったダニエル・ジョンストンは、今も私的な宇宙の中で歌い、遊び、愛し、憎む。 悪も善も、聖も俗も尊卑も無い、透明な場所でただひたすらに。 遠くへ行ってしまったイマ…

髙木智広展「兎狩り」

100号のキャンバスに描かれた「兎狩り」と題された作品。巨大な兎にまたがった女性像は、朝焼けの中で勝利を鼓舞する武者絵のようにも、その白装束から古代の神の姿のようにも見える。作品のダイナミズムと呼応するように、命のスパイラルの上にある歓喜と哀…

愛実人形展「LUST」特別インタビュー

愛実人形展「LUST」作家インタビュー 現在ヴァニラ画廊では人形作家の愛実さんの個展を開催中です。 愛実さんの人形作品は圧倒的な力強さと存在感と共に、その瞳には、そこはかとない諦念や、咆哮する慟哭が宿っています。 4年ぶりとなる個展では、総数17体…

戸野塚はづき個展「優しい苦痛」作家インタビュー

昨年第五回のヴァニラ画廊大賞で大賞を受賞した戸野塚はづきさんの個展を現在開催中です。 受賞作から新作まで並ぶ展示では、痛みをより視覚的に感じさせる作品が並びます。 今回の個展について、戸野塚さんにお話を伺いました。 ――――――――――――――――――――――――――…

与偶人形作品展「フルケロイド ~FULLKELOID DOLLS~」与偶インタビュー

救いようのない感情から産み堕とされる、心の幼きを止められた人形たち… ヴァニラ画廊では、現在与偶の人形展を開催中です。 「人形作品」と一言で言っても、壊れそうなほど繊細なものから、粗削りでも存在感のある作品まで、その姿形は様々です。 その中で…

髙橋美貴個展「Limbo-辺獄-」インタビュー

髙橋美貴個展「Limbo-辺獄-」特別インタビュー 2017/07/20~8/6の期間で個展を開催中の髙橋さんは、長年ゲームクリエーターとして活躍してきた確かな技術力と、卓越したイマジネーションで、心的現実と世界の中を揺らぎながらも、永遠の静寂と忘却のかたちを…

シリアルキラー展Ⅱ後期とおすすめクライム本

シリアルキラー展2の後期も7月17日(月・祝)まで、残すところあとわずかとなりました。 今展示は、HN氏の膨大なシリアルキラーコレクションを前後編に分け、2部構成でアートワークを始め、手紙や人物にまつわるコレクションを展示中です。 目を背けたくなる…

ヴァニラ画報

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唯一無二の傷  ー 森崎里菜展「dress」に寄せて

10月26日(月)より森崎里菜展「dress」が始まった。第二回ヴァニラ大賞で宮田徹也賞を受賞し、現在は大学院で人体彫刻の制作に取り掛かる森崎里菜の作品は多くは、一見してわかるように女性が傷を纏っている。顔面に大きな青痣を残している少女。首元から朽…

「今、事の重大さに気付きました」~波磨茜也香展覧会特別インタビュー~

【波磨茜也香展覧会特別インタビュー】 ヴァニラ画廊にて2度目の個展を開催する波磨茜也香さんに、制作に関してお聞きいたしました。 ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴ ヴァニラスタッフ・田口(以下、VST)今回のタイトルに付いて初めにお聞きできればと…

サァサァお入りなさい! 見世物小屋がやってきた!

8月26日(火)より「開封!安田興行社大見世物展」が開催しました。銀座8丁目の地下二階、怪しげなベロアの「入口」カーテンを潜り抜けると... 安田興行社とは、岐阜県大垣市に本拠を置く、仮設興行の興行社(荷主)です。本展示では2代目・安田里美さんの時…

ナタリー・ショウ「Forgotten Heroines」開催-仄暗いおとぎ話の姫君の真実のすがた-

ナタリー・ショウの新作展「Forgotten Heroines」がスタートいたしました。 自ら撮り下ろした写真 を使用し、CGで制作を行うナタリー・ショウは、古典的なゴシックモチーフを使用しながらも、ともすれば偏りがちな表現になる事が多いこのモチーフを、ま るで…

グディーン・グリーン写真展開催中!

2011年にヴァニラ画廊にて展示を行い、斬新でアンダーグランドなレズビアン・シーンを刻み込んだドイツのGoodyn Green(グディーン・グリーン)。アンドロジナスな女性のポートレート、ゲイポルノをオマージュし、性をユーモアで飛び越えていく前作は、多く…

伊藤啓恵展「親指幻想」インタビュー

白い何かの集合体が、渦を巻くようにレリーフの中に納まっている。なんとそれは全て親指! 親指をモチーフに制作を続ける伊藤啓恵さんに、制作に付いてお聞きいたしました。 VA:伊藤さんの作品制作歴に付いて、教えて頂けますか? I(伊藤):2004年より親指…

川上勉展「Sleeping beauty」ー美しく柔らげな死相を浮かべる娘たちができるまでー

目を大きく見開く「medusa(メデューサ)」 一度、目が合ってしまったならばもう二度とは動けなくなる伝説の怪物が、どうしてもこんなにも柔らかで、そして深い哀しみに包まれた表情を浮かべるのでしょうか。その秘密は製法と川上の「死」に対する特別な衝動に…

INSIDE artzine展

入場料500円 Jenz Dieckmann / Seth Siro Anton / Ben Newman / Trëz Orb / Mark Powell ドイツ発の世界でも類稀なるダークアートマガジン、「inside art zine」のメインビジュアリストによる日本初のグループ展示を開催いたします。 ドイツで「inside artzi…

森田一朗コレクション アメリカン・コラージュ~アメリカのかけらを探して~

アメリカのかけらを集めた奇想天外なコラージュ作品。1900年代の(およそ100年前)のポストカードや雑誌、マリリン・モンロー、ジュリー・ガーランドとミッキー・ルーニーの『ワーズ・アンド・ミュー ジック』、ネイティブアメリカン、リンカーン、映画『Star …

森田一朗コレクション 「すてかん」コレクション

新たに展示するコレクション70点を加えて、再び登場する「路上の華」捨て看板およそ100点展示。女子プロレス・マッハ文朱、ビューティーペアの全てが! 格闘技・ストリップまで大迫力のスペクタクル看板の数々をどうぞお楽しみに! 新画廊 展示室 A / 入場料5…

真珠子展「リボンヶ丘」~もしもし、子どものわたしへ~ 特別インタビュー

vanilla-gallery (2013年11月29日 15:32)2011年の個展に続き、2度目の展覧会の開催となる真珠子さん。 今回の展覧会は「もう一度抒情を考える。」と、そこから展覧会の構想がスタートいたしました。 そして一面に野生のリボンが咲き乱れるリボンヶ丘が再現さ…

泥方陽菜展「剥離する真夜中」特別インタビュー

泥方陽菜展「剥離する真夜中」 現在ヴァニラ画廊Bルームでは泥方陽菜展を開催しております。10月の人形月間の最後を飾る作家の作品は、どこか虚ろで夜の亀裂から現れたような作品たち。 その制作者の泥方陽菜さんに、作品に付いてお聞き致しました。 ◆人形を…

安蘭展「Dämonisch」(デモーニッシュ)特別インタビュー

「デモーニッシュとはどんな概念にも、ましてどんな言葉にも捉えきれぬようなものである。『神的』でもなく、『人間的』でもない。そして『悪魔的なもの』でもなく、『天使的なもの』でもない。それは『偶然』と『神の摂理』のようなものであり、無意識の領…

愛実展「release」特別インタビュー

愛実展「release」 等身大の新作は、ゆっくりとたおやかにその肌を腐敗させ、屹立するような足元にはその動きを制限するような仕掛けが施されている。身体からは香り立つような絶望を、しかし、その瞳は全てを受け入れるような優しさと恍惚に満ちている。 現…

沙村広明「無限の住人」原画展特別トークイベントレポート

現在開催中の沙村広明「無限の住人」原画展の特別トークイベントを9月24日(土)に行いました。 今回のイベントはご来場頂くお客様から、事前に沙村氏への質問を頂き、それに答えていくという一問一答形式というもの。様々な質問とその答えの間に浮かび上がっ…

MELANIE PULLEN メラニープーレン 写真展

メラニー・プーレン(1975年生まれ)はアメリカを拠点に、世界各地で活動を続ける写真家です。 独学で試行錯誤の中で写真技術を学び、「High Fashion Crime Scenes」シリーズを発表、センセーショ ナルな反響を巻き起こしました。このシリーズはニューヨーク市…